東北関東大震災が起こってから1週間も過ぎ、
被災地に残されたあまりに大きな傷跡に、言葉も出ないほどです。
沢山の犠牲者の方々には、ただただ安らかにと、ご冥福をお祈りするばかりですし、
なんとか難を逃れた方々にも、先行きが見えない今を、
それでも前を向いて進んでほしいと、願うばかりです…。
私の祖父母の田舎は、福島県南相馬市。
地震と、津波、そして原発と、すべてにおいて影響されてしまった地。
地震から1週間を前に、それでもようやく、祖母方の親戚の無事は確認されましたが、
祖父方の親戚とは音信不通が続いています…
今まだ色々な手段を講じて、近しい親戚たちが動いています。
ここ、神奈川からも、無事を信じています。
私の住む座間市も、地震は震度5弱で、
今までに経験したことの無い揺れに、とても怖い思いをしました。
当日は午前講座から帰宅して、みーたんの帰りを待っていた時間。
リビングのサイドボードを押さえながら、立っているのがやっとでした。
その頃、みーたんはちょうど下校時刻。
クラスは下校で解散してたようですが、みーたんはお友達と
移動図書カーで本をレンタル中だったようで、
移動図書館のおじさんに守られて、すぐに校庭に出られたとか。
それでも揺れが収まって、半べそをかきながらも
しっかりと家に戻ってきてくれました。
オットは非番で家に居ましたが、地震後しばらくして緊急出動連絡で職場へ…
仕事柄仕方ないけれど、それからちょっと我が家は母子家庭になりました。
未だに残る余震と、計画停電で、みんなの生活が不安定になっています。
薬を買い求めに出た薬局では、水やレトルト食品などを買い占める
殺伐としたお客さんであふれ、
ガソリンスタンドは長蛇の列…。
みんな、眉間にシワをよせて、下を向いている…。
私の仕事はご存知の通り、スクラップブッキング講師であり、カメラマンでもあります。
こうした仕事は、世の中が平和で、
平和の中だからこそ、文化と言えるアートの世界に居られました。
でも今、こうした時に、「アートどころではない」という言葉が聞かれ、
震災から一週間の間は、この先をどうするか、悩んだのが事実です。
でも。
どんな時でも、下を向いていては、進めません。
辛いときに、大変なときだからこそ、
いつもよりさらに前を向いて進まないといけません!
そう考えた時に、「私の出来ることを伝え続けること」が
何よりも大切で、1人でも多くの人に元気を分けられたら!と思えました。
私の考え方のベースには
『ALOHA』と『Ho'oponopono』という想いがいつもあります。
ご存知の方も多いでしょうが、私は自分の癒しの時間としてフラを学んでいます。
きっかけはみーたんがやりたがったことからでしたが、
今では私も、どっぷりとその世界に心酔して、4年になります。
フラはハワイの伝統文化の一つ。
だからこそ、そのハワイの歴史や思想も勉強したくて、
先生からお話を聞いたり、本を読んだりして得た知識が
今気持ちをポジティブにしてくれるのかもしれません。
『ALOHA』って、「こんにちは!」「さようなら」という意味で使いますが、
実はこの言葉は、5つの考え方の集約された言葉です。
A:Akahai 思いやりを持って
L:Lokahi 調和を保ちましょう
O:'Olu'olu よろこびを感じて
H:Ha'aha'a 謙虚な心で
A:Ahonui 忍耐を持って進みましょう!
という、意味があるのです。
そしてハワイでは古くから『Ho'oponopono』というものがあり、
この言葉は、家族や個人それぞれの癒しの方法を指す言葉とされています。
どんな出来事にも、そこには原因があって、その問題が重要とされますが、
その事象が起こったすべての起因は自分にあり、
だからこそ自分をみつめ、認め、反省し、感謝し、愛していく、という考え方。
この思想は仏教の「虚空」にも通じていますが、
一言で説明するにはちょっと難しく、スピリチュアル的に感じる事もありますが…
自分が過ごす時間の中で、すべてにおいて、
「ありがとう」「ごめんなさい」「許してね」「愛してる」という気持ちを
言葉にして表現しよう!というものなのです。
そんな風に日々を過ごしていると、
例えば今まで「電気」は生活の「当たり前」のものでしかなく、
「今月こんなに電気代高いの~><」などと文句を口走るくらいで
発電している東電、原発があってこそ、
という部分に思いを寄せたことはありませんでした。
でもこうして「電気」に困る生活を強いられることで、
気づかなかった部分、
「原発があること、その可動で不自由のない生活があったこと」を
思い知ると、頑張って動いてきてくれてた原発たちに
「今までありがとう、頑張りに気づけなくてごめん、どうか温度を下げてね!」って
言える気持ちになります。
人や動物、植物にだけ「気持ち」が存在しているのではなく、
気持ちを持つ人が作り上げた「形」にも「心=気持ち」は存在することを、
作品を生み出す私たちクリエイターであるなら気づくでしょう!
私たちスクラッパー、フォトグラファーなら、理解できるでしょう!
今ここで具体的支援としては、義援金や物資を送ることが役立つのは
一目瞭然である状況です。
そうした活動も、私たちの生活のベースが揺るがない範囲では大いに賛同します。
でも、今すぐにでも出来ること。
それは、自分に、子供たちに、家族に、
「ありがとう」「ごめんね」「許して」「愛してるよ」と
日々伝えて、手を取り合って前に進もうとする気持ちではないでしょうか?
そして、今まで通りの、
変わらぬ笑顔で過ごしていること。
極力、今までと変わらぬ時間を過ごす努力をすること。
SB講座の生徒の皆さん、写真講座の生徒の皆さん、各センターの皆さん、
撮影でお世話になっているスタジオの皆さん、撮影に足を運んでくださる皆さん、
フラを伝えて下さる先生、一緒にフラをシェア出来るフラシスターたち、
そして、私の家族たち…。
すべての皆さんに、
ALOHA と Ho’oponopono を贈ります。
春はもうすぐです…。
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